こんにちは。THSの鈴木です。教訓って、本で読んだだけで動けるようになると思いますか?僕はそう信じた時期があったけれど、現場に出てからはっきり変わりました。
小話をひとつ。気温も気合いも高めの日。Aくんが初めて丸一日、僕に同行しました。1日2件の段取り。1件目の真空引きでホースの座りが甘く、圧の落ちが安定しない。正直、焦った。けれど先輩と耳を澄ませ、計器と音を一緒に感じ取りながら再セット。夕方の2件目には所要時間が40分短縮。Aくんの手つきが変わり、さっきとは別人のように頼もしく見えました。ほんと、現場はオモシロイ。
この日から僕の中で再確認されたことがあります。教訓は「知識」で持ち歩くものではなく、「経験」で活かすものだということ。映画のメイキングが本編を支えるように、現場での反復が仕事の本質を形づくります。型を覚える→自分の手でやってみる→言語化して共有する。この往復で、知識は栄養になります。
じゃあ、それをどう仕事に落とすか。僕らはクラス仲間みたいにワイワイやります。朝は道具と机の環境整備で15分、昼は10分のミニセッション、終礼で5分のふり返り。写真とチェックリストで再現ポイントを見つけ、翌日にすぐ試す。あいさつ、5分前行動、養生の丁寧さ……子どもでも言える当たり前を、プロとしてやり切る。その地味な反復が配管の角度や結線の所作ににじみ出て、お客様の「ありがとう」に直結します。
募集したいのは部活のように仲間と汗をかける人、素直にメモして次の日に試せる人、手を動かすのが好きな人。知識は歓迎、でもそれ以上に「試して直す」を楽しめる人と働きたい。Aくんのように、昨日の自分を1ミリ更新できる人なら、必ず伸びます。
まずは話しましょう。現場の空気、育成の流れ、1日の動きを、飾らずお見せします。教訓を経験に変え、経験を次の誰かへ渡す。共感していただけた方は、この指、とまれ。
※noteでも紹介しています。