こんばんは、有限会社THS代表の鈴木です。(新潟社員旅行にて南魚沼産コシヒカリゲット)
こんばんは、有限会社THS代表の鈴木です。
僕は経営を始めてから、日常の些細なことこそが実は一番大切だと強く感じるようになりました。
最近、こんな話を知りました。
昔、中国の詩人・白楽天が、あるお坊さんに尋ねました。
「仏法の教えで一番大切なことは何でしょう?」
お坊さんは静かに答えました。
「悪いことをしてはいけません。良いことをしなさい。そして、自分の心を清めなさい。」
白楽天は、やや呆れて言いました。「そんなことは子どもでも言えますよ。」
するとお坊さんは静かに続けました。
「その通りです。しかし、子どもでも言えるような簡単なことを、80歳になった大人でさえ、なかなか実践できないものなのです。」
白楽天は、この言葉に深く感銘を受けたといいます。
この話を聞いて、自分自身の経営の経験が蘇りました。会社を立ち上げた頃は、「経営とは戦略やビジョンだ」と思っていました。難しい本を読み、セミナーにも熱心に通い、知識を身につけました。でも実際に会社を運営してみて痛感したのは、経営の成否を分けるのは、日常のとてもシンプルなことだったということです。
あるとき、会社でのコミュニケーション不足が原因で小さなミスが連鎖し、大きなトラブルに発展しました。原因を探っていくと、実はほんの些細な「挨拶」や「返事」が欠けていたことに気づいたのです。「おはようございます」「ありがとうございます」「わかりました」——こういったシンプルな言葉が職場の潤滑油となり、信頼関係を築いていたことに、そのとき初めて気づきました。
それ以来、僕は自分自身の行動を見直しました。経営者である自分が、誰よりも早く挨拶をし、誰よりもはっきりと返事をする。それを意識するだけで、社員同士のコミュニケーションが劇的に改善されました。
最近感じるのは、昔は家庭や学校で、当たり前のことをきちんとできるように教えられていたということです。大人に叱られながら、挨拶や礼儀を学びました。でも今の時代は、「理性をもって本当に叱れる大人」がとても少なくなっています。感情にまかせて怒ることは誰にでもできますが、相手の成長を願って理性を持って叱れる人は、本当に少ないのです。
経営をしていると、叱らなければならない場面も出てきます。ただ感情的に怒るのではなく、どうすれば相手が心から納得し、自ら改善しようと思えるか。これは簡単なようでとても難しいことです。僕自身、経営の中で何度も失敗し、反省を繰り返してようやくその難しさに気づくことができました。
だからこそ、日常の些細なことこそ大切にしています。経営においても人生においても、「当たり前」を大切にできるかどうかが成功の鍵だと思っています。
あなたも一度、日常の小さな行動を見直してみませんか?
きっと大きな気づきがあるはずです。
明日の投稿へ続く
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