「天職」は、自分の好きなことで人の役に立つこと

 

こんばんは、有限会社THS代表の鈴木哲郎です。(新潟社員旅行ぽんしゅ館にて)

突然ですが、皆さんは「天職」と聞いてどんな仕事を思い浮かべますか?自分には関係ない、何か特別な才能を持つ人だけの話だと思っている方も多いかもしれません。でも実は「天職」とはもっと身近で、誰でも見つけられるものなんです。

僕も昔は、「天職」という言葉を聞くと華やかな仕事や自己犠牲を伴う偉大な仕事をイメージしていました。音楽が好きだった僕は、プロのミュージシャンを夢見ましたが、なかなかその道で食べていくのは難しく、「好きなことを仕事にするって現実的じゃないのかな…」と挫折感を味わいました。

そんな時、偶然始めたエアコン工事の仕事で考え方が大きく変わりました。最初は生計を立てるための「適職」と割り切っていましたが、あるお客様から「鈴木さんのおかげで夏も快適に過ごせました。ありがとう」と笑顔で感謝されたことがあったのです。その瞬間、今まで感じたことのない深い喜びが胸に広がり、「自分の仕事でこんなに誰かの役に立てるんだ」と心が震えました。

そこから、僕の中で「天職」の定義が変わったのです。天職とは、決して華やかさや名声だけでなく、自分が無理なくできることを通じて誰かを喜ばせることができる仕事なのだと気づきました。

例えば、ラーメン作りが大好きな人がいるとします。「ラーメン屋を開いてお金を稼ぎたい」と思った瞬間、それは「適職」になります。しかし「自分のラーメンで地域の子どもたちを笑顔にしたい」と思って、地域の子ども食堂で無償で振る舞ったら、それは純粋な喜びを伴う「天職」となるでしょう。同じラーメン作りでも、ちょっとした発想の違いで天職になり得るのです。

僕自身も会社の売り上げの一部をNPO団体に寄付しており、現在までの寄付総額は6,271,431円(2025年6月現在)になりました。その活動を通じていただく感謝のメッセージや笑顔に触れると、「社会の役に立っている」と感じられ、これが僕の生きがい、つまり僕の天職なのだと思っています。

仕事をしていて迷ったり、何か物足りなさを感じたりしている方は、ぜひ視点を少しだけ変えてみてください。難しいことではありません。「自分が好きで、得意なことを通じて誰かが笑顔になるかもしれない」と考えるだけで、仕事の意味が変わります。

僕は自分の人生を終えるときに、この小さな貢献を誇れるようになりたいと思っています(笑)。ぜひあなたも、自分の好きなことや得意なことを通じて誰かの役に立つ喜びを見つけてください。きっとそこには、自分なりの「天職」が見えてくるはずです。

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